院長のブログ

崖から飛降りる雛

突然、話の流れが変わりますが、
webをサーフしていたら、このような感動的な動画を発見しました。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/040100197/

カオジロガンの雛が、100mの崖の上から飛び降ります。
親は、天敵から雛や子孫を守るために、
断崖絶壁の上に巣を作って産卵し、雛を孵(かえ)します。

私は、この映像を観て、自然の摂理は完璧にできていて、
与えられた命を生き抜くために動物は、知恵を磨いていると感じました。

私は現在、ヨウ素を用いてがんの治療を試みていますが、
がんの発病も全く自然の摂理だと思っています。
人間は、自分の不都合なものを拒絶し、排除しようとしますが、
その不都合なものも、天地自然が与えているのだと考えています。

アポトーシスという現象があります。
細胞の中で何らかのトラブルが発生したときに、
問題を抱えた細胞が、存続できないようにするために、
遺伝子が自爆装置にスイッチをいれて、
その細胞の存在を抹殺させるという現象です。
細胞死のメカニズムです。

がんは、遺伝子などのシステムを働かせて、
その宿主の個体(人間)を抹殺しようとします。
私は、がんは細胞のアポトーシスに似ているような気がしています。
つまり、自然の摂理に逆らった生き方をしている人間を
排除しようとするシステムがあり、
個体を対象としたアポトーシスがあるような気がするのです。

遺伝子の情報の中にないものは、
現象として現れるわけがないからです。

カオジロガンは、過酷な自然の中で生き延びるために
断崖の上に巣を作るという知恵を獲得しました。
人間も、もともとがんにならない生活を送る知恵が
備わっているはずだと思います。

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